



沖縄の言葉「しまくとぅば」。
かつて人々の暮らし、祈り、歌を支えてきた言葉は今、消えゆく危機にあります。
2009年2月にUNESCOは、世界では約2,500の言語が消滅の危機にあるとする調査結果を発表しました。その中では、奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語といった琉球諸語も消滅の危機に瀕していると指摘されています。


「ちむ」「くくる」ともに「心」の意味。「ちむぐくる」は「心、精神」を強めた表現で、主に「真心」を表します。「しまくとぅば塾 ちむぐくる」という名にはしまくとぅばを心を込めて伝えていくのみならず、しまくとぅばの中に秘められた「心」を受け継いでいくという意味が込められています。
しまくとぅばでしか伝わらない感覚、標準語にすることで失われる感覚。私たちは、しまくとぅばの中に表れる優しさや信仰、しまくとぅばを使うことによって届けられる「良さ」を伝承していきます。

豊かな自然、伝統的な行事、独自の文化、そこに息づく人々の暮らし、そして失われつつあるしまくとぅば。美しい海、空、山だけにとどまらない、まだまだ知らない沖縄の奥深い魅力を、掘り下げていきます。
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